漫画月

漫画のご紹介。

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ジェラールとジャック
よしなが ふみ (2004/05)
白泉社

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世の中では、男同士の恋愛をえがいたボーイズラブ(以下、BL)を好んで読む女性を腐女子、男性を腐兄と呼んだりするそうです。
実は何を隠そう、私も腐兄です

さて、BL作品の中から私が特に薦めるのは、革命期のフランスを舞台に金持ち平民と没落貴族(もちろん両方「いい男」です)の恋をえがいた、よしながふみの『ジェラールとジャック』です。

よしながふみの作品は、BL、一般作を問わず、非常に優れたものが多いです。
私の大好きな漫画家の一人です。

物語の序盤から愛くるしいジャックに引き込まれます。
そして、男娼に身を堕としたジャックを弄ぶもうひとりの主人公ジェラール。たまりません。
魅力的で魅惑的なベッドシーンが目白押しです。

しかし、なんといってもこの作品の魅力は、ラブロマンスとしての質の高さにあります。
徐々に邂逅し、愛を紡いでいくジェラールとジャックの姿。
物語が進むにつれて語られるジェラールの壮絶な過去。
物語の節目節目に訪れる、印象的な台詞とシーンの数々。
そして、二人を襲う時代の大きなうねり。

もう男同士だとか、ベッドシーンがどうだとか、どうでもよくなります(もちろんどうでもよくはないのですが・・・)。
何度読んでも、ラストのシーンでは涙が止まらないです。

良質な大作映画を1本見終えたのと同じような満足感に浸りながら、万感の想いで本を閉じることのできる作品でしょう。
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ARIA 1 (1) ARIA
天野 こずえ (2002/10)
マッグガーデン
1~9巻
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夏休みも終わって仕事が始まり、いささか憂鬱な気分が拭えません。
そんなときは、『ARIA』で癒されるのも一興です。

未来の火星の観光都市ネオ・ベネツィアで、ウンディーネ(舟を漕ぎながらガイドをする女性)として働く少女たちの物語です。
といっても、劇的な展開があるわけではありません。
気の置けない知人たちと過ごすユートピアでの生活。それがこの作品でえがかれているものです。

3組の先輩・後輩計6名の女性キャラがストーリーの中心を飾る、という「マリみて」な百合的構成も見逃せません。
先輩が後輩を思いやる姿。後輩が先輩に対して抱く憧憬。読んでいて気持ちいいですね。
それぞれのキャラクターにかわいいSDと決め台詞があり、それを効果的に用いている点も和まされます。

以前にご紹介したあずまきよひこの『よつばと!』もそうですが、繰り返される日常の描写の中に読者を引き込んで楽しませる、そんな作品を描ける才能には驚嘆せざるを得ません。

このようなユートピアな職場環境までは望みませんが、私も『ARIA』のような日々を送ってみたいものです。
願わくば、素敵な「お兄様」と一緒に・・・。
CLAYMORE 1 (1) CLAYMORE
八木 教広 (2002/01)
集英社
1~10巻
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『CLAYMORE』は、三浦健太郎の傑作『ベルセルク』に強く影響を受けているのでしょう。世界観や設定がかなり似ています。
そしてそれを理由に模倣として敬遠される向きもあります。
しかし、それではもったいないと思えるだけの面白さを備えています。

クレイモアと呼ばれる女剣士のひとりである主人公クレアが、妖魔(怪物)たちと戦っていくのが物語のメインです。
この女剣士という設定がなかなかおいしく、次々と魅力的な女性キャラが登場します。
それでももちろん、『ベルセルク』的なハードな世界観は堅持されますから、結果的に、いい女がどんどん死んでいくことになります。あぁ、もったいない。

そんな過酷な運命を生きるクレアを突き放すかのように、描写はシリアスに徹します。
そのため、連載誌が月刊少年ジャンプであるにもかかわらず、窮地に遭遇するクレアは生き延びることができるのか、といった心配が頭をよぎるほどの緊張感を帯びています。

強力な敵の存在が明らかになり、クレアの属する組織の動きにもきな臭さが漂っている昨今の展開。
物語がどんどん面白くなっているのは間違いないでしょう。
読みきりの『天使飼育日記』。
作者の和泉かねよしは少女漫画を中心に描いている作家ですが、『二の姫の物語』などを読むに、男性受けする作品も描ける人です。
天使が実に愛くるしい今作でもそれを実感しました。オチを除いては・・・。

『ブラック・ラグーン』は、読者の期待を裏切ることなくバオがぶち切れる展開に。
新キャラはメイド服にスパッツ。そそりますね。
次号は休載とのこと。できるだけ休載はなくして欲しいです。この作品が載っているかどうかでこの雑誌の価値が大きく違うので。

高橋慶太郎の『ヨルムンガンド』は連載間もないですが、かなり楽しみにしている作品。戦闘狂たちの描写がいいです。
おねーちゃんだけでなく、仲間たちのキャラをきちんと掘り下げられたのならば、『ブラック・ラグーン』に匹敵する作品に化けるかもしれません。

前回ご紹介した『ラバーズ7』。
ひろみとなつきがなんだかいい感じになってきちゃっています。甘酸っぱいです。
ここにムネノリがどう関わってくるか。どんな醜態をさらすのか。
今後の展開を考えるとニヤつきが止まりません。

『正義警官モンジュ』は大好きな作品ですが、掲載順位がいつも遅くてやや心配です。
今回も山岸順平のエピソードがよかったです。前の駄菓子屋の話といい、今回といい、山岸がどれだけ周囲の人に支えられて育ってきたかがわかります。
その話の積み重ねが、今後の展開に大きな説得力を持たせるのでしょうか。
ラバーズ7 5 (5) ラバーズ7
犬上 すくね
1~5巻
小学館
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例えばの話ですが、来週早々に大事な試験があって、でもあんまりテンション上がんなくてだらだらしていたら、もう手遅れじゃん、受かりそうにないじゃん、やばいじゃん、てな状況になったとします。
こういうとき、逃避するにふさわしい漫画はどれでしょうか。

私の場合は、この『ラバーズ7』に決まりです。昨日も今日も読んでいます。うぅぅ・・・。
とにもかくにも中毒性が高い作品です。本の形をした麻薬です。
まさに苦境にいながら快楽を求める今の私にうってつけ!うぅぅ・・・。

内容はと申しますと、コンビニ「ラバーズ7」を中心に繰り広げられるラブコメです。
とにかく愛くるしい女子高生ヒロイン、初々しすぎる男子高生、葛藤を続けるヘタレ中年・・・。
登場するキャラクターそれぞれが実に魅力的です。

そして展開も。
ヒロインに振り回されるヘタレ中年の悲哀がいい味出しています。このヘタレ中年の描写がとにかくたまりません。
恋の行方はどうなるかわかりませんが、個性的なキャラクターたちの繰り広げる恋愛模様をいつまでも見ていたい気がします。

それにしても、もう読んでいてニヤニヤしっぱなし。
来週のことなんて忘れたもんね。うぅぅ・・・。
魔法先生ネギま! (1) 魔法先生ネギま!
赤松 健 (2003/07/17)
講談社
1~15巻
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萌えとは何なのでしょうか。未だにわかりません。
自分が萌えているのかどうか。それすらもわからない私です。

本田透の一連の著作などを読むと、萌えというのは若い女性の「かわいい」に近い概念のようです。
自分の心の琴線に触れたものを、幅広く「萌え」という言葉で言い表す。そんな風に考えると、安易に「萌え」という言葉を使うことで、少し表現力が衰えてしまいそうな気にもなります。
(そんな自分の考え方を客観視して、年取ったなと自己嫌悪になる今日この頃・・・)

さて、赤松健の『魔法先生ネギま!』の最新刊が発売されました。
魔法使いの少年が女子校の教師になり、担任のクラスの生徒たちと共に敵と戦ったり、ラブコメしたり・・・という内容の作品です。
概要だけでも、男の子の願望を体現した作品だとわかりますね。

萌え漫画の大御所赤松健だけあって、過去の人気作品から得た萌え要素を分解&再構成した大量のキャラクターたちは圧巻の一言です。
幼女・ロボ・メガネっ娘・メイド・女装・百合・制服・スク水・動物耳・パンチラ・・・。萌え要素が魑魅魍魎のごとくうごめき、さながら伏魔殿のごとき様相を呈しています。

しかし私は、『ネギま!』をバトル漫画として高く評価しているのです。
周到に張り巡らされ、回収されていく伏線の数々。様々な技で戦う沢山のキャラクターたち。そして戦いの過程で(もちろんラブコメ中もそうですが)成長していく主人公。
戦闘シーンの描き方や構成、ストーリーの盛り上げ方なども実に巧いと思います。
萌えという要素を無視して一バトル漫画として読んでも、これだけの作品を描ける作家はそうはいないでしょう。

ところで先日、私の家でネットをしていた従兄弟が「お気に入り」の中に赤松健のサイト名を見つけ、ステキな言葉を放ちました。

「お前、出会い系使ってんの?」


赤松健のサイト
AI Love Network
砂ぼうず (1) 砂ぼうず
うすね 正俊 (2001/04)
エンターブレイン
1~13巻
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砂漠化した未来の関東を舞台に、凄腕の便利屋砂ぼうず活躍をえがくアクション漫画です。

銃撃戦のシーンが多く、ガンマニアの方にはたまらないでしょう。
絶望的な状況下で、生き残り目的を達成するために知恵を振り絞り戦うという基本パターンは、精密な戦闘の描写とあいまってかなりの緊張感を醸し出しています。

血も涙もないような人間が跳梁跋扈する物語の世界観が凄いですが、その中でも主人公砂ぼうずの個性は強烈です。
金・女・権力・・・。それらを目指して仕事をこなしていく卑劣で強欲な姿は、コミカルにえがかれていてもなかなか笑えるものではありません。

作中、反政府活動に巻き込まれてから、野望に燃える砂ぼうずの行動はどんどん狂気を帯びていきます。
そして、ついに読者の感情移入が不可能となったとき、砂ぼうずは物語の主人公の座を追われます。

主人公交代という混迷の最中で休載中のこの作品。少しでも早い連載再開が望まれます。
集めているジャンプ作品の新刊が出ないのが寂しい9月。『ハチクロ』・『結界師』・『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は、凄く楽しみにしています。


4日 『るろうに剣心 完全版』5・6巻 和月伸宏  集英社
斉藤一登場でいよいよ京都編。テンションも上がります。
  
5日 『エロティクスf』  大田出版
志村貴子の『青い花』が抜群に面白いです。星野リリィの新連載も楽しみ。

7日 『学園革命伝ミツルギ』2巻 河田雄志・行徒  ジャイブ

8日 『ハチミツとクローバー』10巻 羽海野チカ  集英社
完結?とにかくハンカチ用意して読みます。

9日 『彼女を守る51の方法』1巻 古屋兎丸  新潮社

12日 『哲也 雀聖と呼ばれた男 文庫版』18巻 さいふうめい・星野泰視  講談社

13日 『ライフ』13巻 すえのぶけいこ  集英社

14日 『スプリガン 文庫版』4巻 たかしげ宙・皆川亮二

15日 『スミレ・16歳!』1巻 永吉たける  講談社
週刊連載に移行で、作風に変化はあったのでしょうか。若返る必要はあったのでしょうか。

   『さよなら絶望先生』5巻 久米田康司  講談社

   『少年無宿シンクロウ』4巻 さいふうめい・星野泰視  講談社

   『絶対可憐チルドレン』6巻 椎名高志  小学館

   『結界師』13巻 田辺イエロウ  小学館
こんな地味な作品(だけど面白い!)を、コナンの前の枠でアニメ化とは・・・。

22日 『ヴィンランド・サガ』2巻 幸村誠  講談社

25日 『すもももももも~地上最強のヨメ~』5巻 大高忍  スクウェア・エニックス

   『まほろまてぃっく 新装版』6・7巻  中山文十郎・ぢたま某

27日 『惑星のさみだれ』2巻 水上悟志  少年画報社
「少年画報社」って変換したら「少年が放射」って出ました。

28日 『駅弁ひとり旅』2巻 桜井寛・はやせ淳  双葉社
ひとり旅を気取りながらも、ついつい美女と知り合いに・・・。オヤジ向けの漫画は憎めません。

29日 『ボーイズ・オン・ザ・ラン』4巻 花沢健吾  小学館

   『医龍』12巻 乃木坂太郎・永井明  小学館
主人公朝田の骨ばった裸体を見るたびに、BL作品っぽいなと思います。
待ちわびていた作品の文庫化が!あのラノベシリーズの続編が!うれしい悲鳴の9月新刊です。ちゃんと読みきれるでしょうか。


5日 『ピーターパン・エンドロール』 日日日  新風舎文庫
ラノベではワンパターンな展開が目に付き、食傷気味の日日日。久しぶりの新風舎文庫では、「文学」を期待します。

同日 『グロテスク 上』 桐野夏生  文春文庫
発表時、賞賛の嵐でとても気になっていました。

7日 『夜のピクニック』 恩田陸  新潮文庫
映像化されるので、そろそろ文庫化するとは思っていましたが・・・。本屋大賞受賞作。

11日 『灼眼のシャナ 13』 高橋弥七郎  電撃文庫
本編は久しぶり。やや忘れ気味なので12巻を読み返す必要があるかも。

15日 『アフターダーク』 村上春樹  講談社文庫
村上春樹はスルーできません。

30日 『カーリー ~二十一発の祝砲とプリンセスの休日~(仮)』 高殿円  ファミ通文庫
期待のシリーズ第2弾。1カ月の締めを飾るのにはちょうどいいのではないかと。
よつばと! (1) よつばと!
あずま きよひこ (2003/08/27)
メディアワークス
1~5巻
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今年から社会人の私にも、ようやく夏休みがやってきました。
気持ちがワクワクします。

ところが今朝、そんな胸の高ぶりを抑えながら家の近所を歩いていたら、おまわりさんに職質をかけられました。
どうやらすぐ側の小学校(私の母校でもあります)が、プールの日だったようです。

暑い陽射しの中、挙動不審の輩に声をかける警察官。
夏休み早々、不名誉な疑いをかけられて落ち込む私。

幼い子供たちを狙った凶悪犯罪は、こんなところにまで悲劇の種を撒き散らしています。
この世から、痛ましい事件がなくなることを願ってやみません。

・・・前置きが長くなりました。
今日ご紹介するのは、元気な女の子よつばと近所の人々の毎日をえがいた『よつばと!』です。
現在発売されている単行本5巻までは、ちょうど夏休みが舞台なので今の時期にはぴったりといえるでしょう。

この作品では、非現実的な突拍子もないことは起こりません。
ラジオ体操、花火、海水浴・・・。あくまで日常的ではありますが、とても楽しいイベントが日々を彩ります。

もしかしたら、最初の数話を読んでもこの作品の魅力はわかりにくいかもしれません。
しかし、幾重にも繰り広げられるよつばたちの日常を読み進んでいくうちに、「ああ、楽しい夏休み!」という気持ちを読者も共有でき、とても楽しめます。
すべては作者の恐ろしく緻密な構成や演出の賜物でしょう。

萌え漫画というイメージが定着してしまっている感のある作品ですが、この先数十年愛されるに足る普遍性を備えた名作です。
バジリスク―甲賀忍法帖 (1) バジリスク―甲賀忍法帖
山田 風太郎、せがわ まさき 他 (2003/05/02)
講談社
全5巻
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せがわまさきの『バジリスク』を読んでわかることは、面白い原作をきちんと漫画化すれば面白い漫画になる、という当たり前の結論です。
しかし、この当たり前のことがなかなか難しいわけで・・・。

この作品の原作である山田風太郎の小説『甲賀忍法帖』は、実に半世紀近く前に発表されたものです。
にもかかわらず、特異な忍法を操る忍者が10対10に別れて殺し合うストーリーは、現在の良質なバトル漫画の原点といえます。
また、他の忍法帖シリーズ同様、読みやすい文章で次々と興味を引く展開をするものですから、読み始めたら最後、一気に読みきってしまいます。

そんな漫画化にうってつけの原作を、せがわまさきは頭が大きく、足の短いとても漫画らしい画風でえがきます。
しかし、原作の持つ殺し合いの緊張感は損なわれていません。
特に中盤の塩小屋での展開は、手に汗握るとともに、エロさやグロさもじっくり味わえる逸品に仕上がっています。

山田風太郎という偉大な先人の才能に感服するとともに、せがわまさきという新しい才能を堪能できる、そんなお得な作品ですよ、これは。
超空転神トランセイザー 1 (1) 超空転神トランセイザー 1 (1)
美川 べるの (2006/03/23)
講談社

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美川べるのという漫画家を最近知りました。
オタクネタや下ネタを中心とした美川べるののギャグ漫画は、私のツボに非常にはまってしまいました。

その中でも、『超空転神トランセイザー』は白眉です。
1話完結の作品が多い作者ですが、この作品ではストーリーものに挑戦しています。

もちろん、メインのギャグは冴えに冴えています。
破天荒な言動で暴走する自称マスコットキャラや、アホで間抜けでまったく憎むことのできない敵キャラの活躍で笑いの種には困りません。

一方、ストーリーもなかなかおいしいものに仕上がっています。
ギャグ漫画にもかかわらず、ストーリー展開からも目が離せないのですから大したものです。

ところで、残念なことに私はよく知人からオタクと認識されることの多い人間です。
その人がオタクであるかどうかは、周囲が客観的に判断すべきものなのかなと私は考えているので仕方ないとは思うのですが、若干へこみます。

そんな私ですが、美川べるののようなマニアックなネタの詰まった作品を楽しく読めたときは、「ああ~、オタクでよかった」と思うのです。
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