漫画月

漫画のご紹介。

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太陽のドロップキックと月のスープレックス 太陽のドロップキックと月のスープレックス
落合 裕介、ミスター高橋 他 (2004/05/21)
講談社

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格闘技も嫌いではありませんが、プロレスが好きです。
私が中学生の頃にテレビの深夜番組に夢中になったのも、プロレスがきっかけでした。
当時の土曜深夜のテレビ朝日は、ローカル芸人のお笑い番組→プロレス番組→おすぎとピーコのトーク番組、とさながら「人生いろいろ・男もいろいろ」といった濃密な時間でした。

さて、プロレスには「八百長なのでは?」という疑惑が昔からあります。
そして今日ご紹介する作品『太陽のドロップキックと月のスープレックス』は、この問いにためらいなく「YES」と答えます。

この作品では、プロレスの裏側やお約束、タブーなどが次々と暴露されていきます。
しかし、この作品が素晴らしいのは、台本に沿ったショーであったとしても、「プロレスって凄いんだ!楽しいんだ!」と主張している点にあります。

落合裕介の熱気ムンムンの画がいい味を出しています。
登場する人々からは、プロレスにかける愛情や情熱が嫌というほど伝わってきます。
彼らの言葉のひとつひとつが、プロレスファンである私の心を揺さぶります。

ストーリーは、主人公のレスラー日下部と師匠の南部、そしてライバルの八月十五日を軸にえがいていますが、日下部が南部との決着をつけたところで作品は終わりを迎えています。
日下部と南部の試合のテンションが尋常ではなかっただけに、日下部と八月十五日のこれからの展開が観られないのは、残念でなりません。
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新世紀エヴァンゲリオン (1) 新世紀エヴァンゲリオン (1)
貞本 義行、Gainax 他 (1995/09)
角川書店
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私は東京に住んでいますが、うだるような暑さの日も増え、すっかり夏ですね。
さて、夏となると『新世紀エヴァンゲリオン』が恋しくなります。
私は毎年この季節、DVDでアニメを全話観ることが習慣になっています。
『新世紀エヴァンゲリオン』の世界は、セカンドインパクトと呼ばれる事件の影響で、一年中夏という設定です。
作中、いたるところで聴かれる蝉の鳴き声がとても印象的です。夏に観たくなるわけです。

また、私が中学校時代にエヴァンゲリオンに触れたジャストな世代(『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公たちは中学生の少年少女です)であり、特別な愛着を持っていることも大きな原因でしょう。
今の私がアニメや漫画に多大な関心を持つきっかけも、このエヴァンゲリオンによるところが大きいです。
アニメや映画の放映当時は、それだけ衝撃的な作品でしたし、のめりこみました。

私が中学生だった時分にアニメで完結した『新世紀エヴァンゲリオン』も、漫画では未だ続いています。
漫画版は、アニメ版に比べて詩的・文学的部分を読み取るのは難しい気がしますが、登場人物や設定についてはさらに掘り下げられています。
なによりもファンには、貞本義行の画がたまりません。
ミサトやアスカが登場するたびに、今でも歓声を上げてしまう私の心は、中学生の頃からずっと彼女たちの手のひらの上ということでしょうか。

そういえば少し前、おにゃんこクラブの映像ソフト等を復刻したら今は中年となった当時のファンたちを中心にヒットした、という出来事が話題になりました。
中年となった今でもおにゃんこクラブのグッズを購入する彼らは、社会人になってもエヴァンゲリオンを繰り返し見続ける私と同じなのかもしれません。
それらの行為によって、なんだか自分の青春時代を一部でも取り戻すことができるような気がするのです。

貴重な青春時代をエヴァンゲリオンやおにゃんこクラブと過ごすのが幸せであるのかどうかは、私には少しわかりかねますが・・・。
BLEACH (1) BLEACH (1)
久保 帯人 (2002/01)
集英社
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少年誌、わけてもやはり週刊少年ジャンプは基本ですね。
大学を卒業して社会人となった今でも、複数の連載作品の単行本を買っています。

その中で私が最も気に入っている作品が、この『BLEACH』(現在、22巻まで発売中)です。
死神となった高校生が悪霊を退治していく物語のスタートといい、続々と強敵や仲間たちが登場する展開といい、いかにもジャンプらしいバトル漫画です。

しかし、この作品はそれだけでは終わりません。
作者の久保帯人の非凡な点は、キャラクターの描写によく現れていると思います。
大量のキャラクターを一気に登場させても、たった数ページでそれぞれのキャラクターを深く掘り下げてしまう。
読者としては、どんどん好きなキャラクターが増えていくわけです。

作者のその才能が最大限発揮されたのが、尸魂界(ソウルソサエティ)編でしょう。
死神の隊長・副隊長計20余名が登場し、主人公たちと入り乱れてバトルやサスペンスが繰り広げられ、凄まじいまでの熱量をかもし出しています。
この作者は、構成力にも人並みならぬものがありますね。

現在、最新の単行本では尸魂界編も幕を閉じ、更なる展開への助走を始めた感があります。
ジャンプ本誌での連載についてはあまり把握しておりませんが、なにやら華々しいバトルが繰り広げられているようです。
それにしても、連載と単行本の間が開きすぎているのが、何よりも悔やまれる作品です。
生きるススメ 生きるススメ
戸田 誠二 (2003/12)
宙出版

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今回ご紹介するのは、戸田誠二の『生きるススメ』です。
作者の戸田誠二は、Web上で作品を発表していたところ、出版社からオファーを受けてこの単行本でデビューすることになったという経歴の持ち主です。

ショートストーリー(1ページだけのものもあります)が、たくさん収録された作品集です。
どの話も内容が充実していて、恐ろしく濃厚な1冊となっています。

中でも、病と死をテーマにした作品群が秀逸です。
若くして死を避けられない感染症(HIVか)に侵された友人をえがく『小さな死』。
死を目前にして自分の想う作品を描ききろうとする漫画家の姿をつづる『花』。
どちらも他者からの視点で語られる物語ですが、鬼気迫るものがあります。

ところで、この本については忘れられないエピソードがあります。
私が部屋の机の上にこの本を置いていたとき、部屋に入ってきた母がそれを見てなんとも言えぬ表情をしたのです。
「前向き」や「健全」といった概念からはほど遠い息子の部屋で、このタイトルとこの表紙・・・。
そのときの母の気持ちは、なんとも察するに余りあるものが・・・。
見られては困るものは、周りの人のためにもきちんと保存する。そんな基本を再認識した若き日でした。
Landreaall 1 (1) Landreaall 1 (1)
おがき ちか (2003/03)
スタジオディーエヌエー

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初めてご紹介する作品は、おがきちかの『Landreaall』です。
剣や竜が入り混じる中世を舞台に、王位継承権を持つ兄妹が、冒険に学園生活にと活躍するファンタジーです。
現時点で単行本が8巻まで出ていますが、連載誌がややマニアックな女性向けのゼロサムということもあってか、私の周囲の漫画好きな男性たちにも認知度は低いようです。
しかし、それでは非常にもったいないと思うほど、この作品は魅力的です。


ストーリが巧みです。
初めて読んだ当初、竜を退治するための冒険から王都での学園生活へという流れが安易に感じられて、呆れてしまいました。
ところが、先を読むにつれて王位を巡る争いに主人公たちは巻き込まれていくなかで、これまでに幾多の伏線が張り巡らせてあったことに気づかされ、思わず唸りました。

また、作者の筆致も見事です。
冒険の苛烈さ、権力闘争の陰湿さ、学園生活の闊達さ・・・。それらの空気を実によく表現しています。
主人公たちを取り囲むキャラクターからもいちいち目が離せません(キャラクターごとの話題になると記事が終わりませんので、割愛いたします)。

今後の展開が少し読めないこの作品ですが、主人公とその仲間たちがさまざまな困難を乗り越えながらも成長していく姿が見られることは、約束されています。
続刊の発売が楽しみでなりません。

ちなみに、ゼロサムの単行本は毎月24日に発売されるようです。
昨年の12月24日、私は開店早々の書店で『Landreaall』の7巻を買い、すぐに帰宅して楽しく読んだのを覚えています。
果たして今年も12月に、最新刊が発売されるのでしょうか。
そして今年も私は、『Landreaall』を独り楽しく読んでその日を終えるのでしょうか。
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