漫画月

漫画のご紹介。

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ロリコンフェニックス 1 (1) (角川コミックス ドラゴンJr. 103-1) ロリコンフェニックス

松林 悟 (2007/02/01)
富士見書房

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先日、職場の先輩方と行った韓国旅行に持参したら、妙に受けが良かった『ロリコンフェニックス』をご紹介。
ロリコンを題材にしながらも、あまりのくだらなさで、逆に間口が広くなっているのかもしれない怪作だ。

主人公は、ロリコンのニートであり、日夜正義の味方(自称)「フェニックス」として、幼女たちを見守って(観察して)いる。
そして、「06年度ベスト・オブ・少女」渡辺未亜ちゃん(5年生)を狙う謎の組織BL団の怪人たちと対決するというのが基本的なストーリー。
ここで肝なのは、ヒーロー役の主人公も怪人もロリコンであるということ。
結局、ど変態同士によるハイテンションな戦闘が描かれるのだ。

ギャグのノリがよくて楽しい。
小粋な下ネタの連続に絶叫調の迷台詞が雰囲気を盛り上げる。
また、性的嗜好を上手く外見に反映している怪人のキャラ造型も見事だ。
欲をいえば、後は未亜ちゃんだけかわいく描ければ・・・。

ところで、私は「くだらない」作品を高く評価する。これは自分でも意識してのことだ。
他のメディアもそうではあるが、こと漫画についてはいっそう高く評価したい。
漫画には、デフォルメを効かせたスカトロジーなど、他のメディアでは難しい表現をも駆使して、くだらなさに特化してきた歴史がある。
古い考えの方には、「漫画なんてくだらなくて下賎なもの」という評価が今でもあるようだが、これは真実の一端をついてはいる。
だが、そんな漫画だからこそ、今なおくだらなさを武器に第一線で活躍する作家たちの才能に、私は驚嘆せずにいられないのだ。

本作の作者松林悟にも、その系譜に名を連ねる作家に成長することを願ってやまないのである。
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凪渡り ― 及びその他の短篇 凪渡り ― 及びその他の短篇
高浜 寛 (2006/03/16)
河出書房新社

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最近知った高浜寛には、ため息をつかされっぱなしだ。
まず、その作品のクオリティの高さにため息。
まだ自分の知らないところにこういう凄い作家がゴロゴロしているのだろうなあ、とため息。
過去の作品がなかなか入手困難そうであることにため息。

現在、私は『凪渡り ― 及びその他の短篇』と『泡日』しか読めていないが、高浜寛は凄いのである。
緻密な描き込みと鮮やかな濃淡で彩られた画風は、写実的というか、なんだか「身につまされる」印象を受ける。切ない話が多いのだ。

そんな作品群の中でも、『凪渡り ― 及びその他の短篇』に収められている、『水いらず』は特に好きな作品。
男女が山奥の湯治場で一夜を過ごすという一編。これが実に味わい深く仕上がっている。
湯船の描写が非常に見事だし、圧巻なのはセックスシーン。
登場人物の身体が、確かな触感を持って迫ってくる。
女性がペニスを握る描写などは非常にリアルだ。
最後に男女の関係が明らかになるというオチもあり、物語としても読み応えもバッチリだ。

人々の人生のちょっとした瞬間を切り取って漫画にする。
作者はそんなことをやっている。
これからどんなものを見られるのか、期待で胸が膨らまないわけはない。
しはるじぇねしす 1巻 (1) しはるじぇねしす
近藤 るるる (2006/12/22)
メディアファクトリー

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ファミ通での漫画の連載でお馴染みの近藤るるる。
この人の描く女の子はすご~くかわいいと思う。
全段ぶち抜きで全身を描かれたキャラには見惚れるばかりである。

本作『しはるじぇねしす』は、コミックアライブで連載中の作品。
主人公の女子中学生不動詩遥は、6千年前に神との争いに敗れたルシファーの転生した姿だが、本人はそれにまだ気がついていない。
その詩遥を覚醒させようと企むかつてのルシファーの部下たちとそれを拒んで詩遥を守ろうとする幼馴染の絵美香(彼女は天使)、元ルシファーの強力な部下で詩遥の同級生に転生している六副官たちが入り乱れるコメディチックなノリだ。
とにかく詩遥、絵美香、そして六副官が愛らしいのである。

作者がこれだけの実力者だと、女の子がいちゃついているだけでも読者はいい気分になってしまうのだが、きちんと設定の根底に6千年前よりの転生というものがあり、それに沿ってストーリーが進行していく。
天界の意図が読めなかったり、ルシファーと絵美香の過去が述べられたり、新しい六副官の存在も明らかになるなど、現在最新の単行本2巻でも、その展開は見逃せないものとなっている。
意外な骨太ストーリーを愛らしくコミカルに歩む本作。他の百合作品とは一味違った感じで楽しめる。
リンガリンガ リンガリンガ
西成 岩男
ヒット出版社

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『パンプキン・シザーズ』でヒット中の岩永亮太郎が、2001年に西成岩男名義で出した成人向けコミックを購入。
『パンプキン・シザーズ』でも気の利いた下ネタを披露しているだけにくだらないのを期待していたら、これが予想をはるかに超えていた。
再婚一直線! 再婚一直線!
安彦 麻理絵
祥伝社

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男性に比べて、女性が描く漫画にはエッセイ漫画が非常に多い。
これらの作品を読むと、やはり男女の違いか、男性としてはいまいちピンとこないことが多い。
しかし例外的に、これは!と思う作品もある。安彦麻里絵の『再婚一直線!』を始めとする作品群がそれだ。

安彦麻里絵の漫画はとっても面白い。
まず、最大の魅力は作者自身のキャラのブサイクさだろう。
作中の作者は、常にタバコを持ち、煙を噴いている。これ、煙を口ではなく鼻からモクモクと出しているところがポイント。
止められないタバコを吸う作業についても、決して能動的でない彼女の生き様に涙さえ誘われそうになる。

いや、そんな深刻になってはいけないのだ。
オシャレを極めたり、仕事と家庭をきっちり両立したり、趣味を追及したりといった模範的なライフスタイルではなく、駄目な女の生き様を赤裸々に面白おかしく描いているからこそ、彼女のエッセイはインパクトが強く優れている。
一歩引いちゃうと決して笑えないエピソード(化粧品に金使い過ぎて娘のお弁当のおかず買えなくなった等)が、ブサイクな作者像を通じて面白おかしく披露される。
これはもうゲラゲラ笑うしかないだろう。

本作『再婚一直線!』では、離婚した作者が担当編集者と共に料理やメイクといった魅力的な女性に不可欠なことを身につけるべくチャレンジしていくのが主な内容である。
毎回講師として登場する、それこそ模範的な女性たち。彼女を師事を受けながら吐露される作者の心情が余りにもせつな過ぎるが、ここでもまた、上記と同じ描かれ方をされるため、ゲラゲラと笑うしかないのだ。

ちなみに、本作には続編として『寿編』がある。
『寿編』では、結婚の準備に悪戦苦闘しながらも、友人に囲まれて式を挙げるまでが展開される。
最後には作者本人の写真があったりするのだが、漫画のようなブサイクではなく、ちょっとがっかりしたりして・・・。
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